*

秋ウコン

秋ウコン

ウコンの一種。学名Curcuma longaなど。ショウガ科の植物で、英語名はターメリック。
切り口が鮮やかな黄色で、カレー粉の原料になる。
ほかにウコンには、切り口が薄い黄色の春ウコン(キョウオウ)、切り口が紫がかった白色の紫ウコン(ガジュツ)がある。
秋ウコンに多い色素成分のクルクミンは、肝臓の解毒作用を高めるとされている。酒を飲む前にとると二日酔いの予防になるとされる。
また、胆汁の分泌を促して消化を助け、抗酸化作用もある。そのほかコレステロールを下げる効果も報告されている。サプリメントのほか、粉末を溶かして飲むウコン茶もある。

<<漢方>>
漢方の生薬としては、日本では根茎が主に用いられ、秋ウコンを鬱金(ウコン)、春ウコンを姜黄(きょうおう)、紫ウコンを我朮(がじゅつ)と呼ぶ。中国では用いる部位によって名称が異なる。
鬱金と呼ばれるのは日本でいう秋ウコンや春ウコンの塊根(紡錘状になった根)で、秋ウコンと春ウコンの根茎は姜黄、紫ウコンの根茎は我朮と呼ばれる。このように日本と中国で呼称が異なるため、混乱をきたしている。
漢方では、秋ウコン、春ウコンの塊根にあたる鬱金には体のエネルギーである「気」と血液である「血」のめぐりを良くする作用、体にこもった熱を冷ます清熱(せいねつ)作用、鎮静作用、止血作用などがあるとされ、PMS(月経前症候群)や月経痛、情緒不安定などに用いられる。
一方、秋ウコン、春ウコンの根茎にあたる姜黄には「気」と「血」のめぐりを良くする作用、体を温める作用、痛み止める作用などがあるとされ、月経痛や月経不順、関節痛などによく用いられる。姜黄も鬱金も「血」のめぐりを良くする力が強く、流早産を引き起こす可能性があるので、妊娠中の大量摂取は避けた方がよい。



関連記事

アホエン

アホエン ユリ科の多年草、ニンニクの有効成分の一つであるアリインが、切る、擦る、という過程で、

記事を読む

アロエ

アロエ 多肉の薬用植物として知られ、種類も多い。日本ではキダチアロエとアロエベラがよく栽培されてい

記事を読む

アスパラギン酸

アスパラギン酸 体内で合成される非必須アミノ酸。 体内のグリコーゲン生成にもかかわる。 医薬品

記事を読む

アロイン

アロイン アロエの葉皮に含まれる有効成分の一つ。強い苦みがある。 腸内細菌の作用で、大腸を刺

記事を読む

アルブミン

アルブミン 動植物に含まれるたんぱく質の一部。 小麦に含まれる小麦アルブミンは血糖値の上

記事を読む

亜麻仁(アマニ)油

亜麻仁(アマニ)油 中央アジア原産の一年草、亜麻(学名Linum usitatissimum)の種

記事を読む

アクテオシド

アクテオシド 漢方生薬やオリーブの果実に含まれるポリフェノールの一種。抗酸化力が強い。 また、糖

記事を読む

アリイン

アリイン ユリ科の多年草、ニンニクの有効成分の一つで、含硫アミノ酸。 切る、擦るという過程で、ビ

記事を読む

アプレシエ(APPS)

アプレシエ(APPS) 親油性を与えた新しいタイプの水溶性ビタミンC誘導体。 全成分表示名は

記事を読む

赤ブドウ葉

赤ブドウ葉 ワイン用赤ブドウの葉のこと。 紫色の色素成分であるアントシアニンや、強い抗酸化力

記事を読む



PAGE TOP ↑