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■ノコギリヤシとは
ノコギリヤシ 学名Serenoa repens(セレノア・レペンス)、英名Saw palmetto(ソウ・パルメット)は北米南東部原産のヤシ科の植物で、ギザギザとしたノコギリ状の葉をつけることが特徴です。健康食品素材としては、前立腺肥大症や排尿障害への効果を期待して主に中高年男性に利用されています。ヨーロッパや中国では、ノコギリヤシ果実を古くから治療薬として利用してきました。また、ドイツのコミッションEで承認されたハーブでもあります。
しかし、ノコギリヤシとの関係が疑われる健康被害の報告もあるため、それらの過去の事例を参照して注意する必要があります。なお、紹介する情報の詳細は、ウェブサイト『健康食品』の安全性・有効性情報(http://hfinet.nih.go.jp/)に掲載していますので、そちらをご参照ください。
以下の文章中に記載した(PIMD:番号)は、文献検索サイト”PubMed”の文献ID番号をさしています。
■ノコギリヤシの有効成分と生理活性作用
ノコギリヤシの有効成分は主に果実に含まれる脂溶性成分です。その成分には遊離脂肪酸、脂肪酸エステル、ステロール類(xβ-sitosterol等)があります。※2 1日の摂取量としては、ノコギリヤシ果実として1〜2g、脂溶性抽出物として320mgが推奨されています。※2.3.5 また、欧米における臨床試験では、ノコギリヤシ抽出物の規格基準として」、遊離脂肪酸の含有量80〜90%を満たすものが用いられていますが、市場に流通している製品中の遊離脂肪酸量は41〜81%しかなかったとの報告もあります。※4.5
ノコギリヤシの主な生理活性作用としては、抗男性ホルモン作用、抗細胞増殖作用、抗炎症作用などが認められており、良性の前立腺肥大に対する有効性が示唆されています。※2.4.5
1)抗男性ホルモン作用
ノコギリヤシの脂溶性抽出物は、前立腺の男性ホルモン受容体へのジヒドロテストステロンの結合を阻害し、α1アドレナリン受容体を阻害することが報告されています。※6.7 さらに、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換すする酵素5α-リダクターゼや、ジヒドロテストステロンから男性ホルモン誘導体への変換を触媒する3-ケトステロイドリラクターゼという酵素の阻害作用も抗男性ホルモン作用に関連すると報告されています。※8.9 これらの作用は前立腺へのステロイド類の蓄積を抑制するため、前立腺肥大を抑制する可能性が考えられています。※4.5
2)抗細胞増殖作用
in vitro試験では、ノコギリヤシが前立腺細胞の細胞内核膜を選択的に破壊する作用を示したため、アポトーシスの増大をもたらすことが示唆されています。また、シクロオキシゲナーゼ発現を阻害することにより、抗細胞増殖作用を示すと考えられています。※4.5
3)抗炎症作用
in vitro試験では、シクロオキシゲナーゼおよび5-リポキシゲナーゼを阻害する作用を示し、in vivo試験ではマスト細胞蓄積を阻害する作用が認められたことにより、抗炎症作用を示すと考えられています。※5
■ノコギリヤシの臨床試験
ノコギリヤシは、良性前立腺肥大症にともなう排尿困難、頻尿などに対する有効性が示唆されています。現在までに、多くの臨床試験が行われています。以下に、臨床試験の報告例を示しました。
1)50名の良性前立腺肥大症患者に、ノコギリヤシ抽出物320mg/日を30日間摂取させたところ、夜間排尿回数および残尿量の減少と尿量の増加が認められた(PMID:620785)
2)良性前立腺肥大症患者に、ノコギリヤシ抽出物320mg/日を3ケ月間摂取させたところ、前立腺のテストステロンの増加およびジヒドロテストステロンの減少を認め、これはノコギリヤシ抽出物による5αリダクターゼ阻害に基づくと考察している(PMID:9759701)
3)42名の良性前立腺肥大症患者に、ノコギリヤシ抽出物を12ケ月間摂取させたところ、少なくとも摂取6ケ月目より、残尿量、平均および最高尿流速などの改善効果が認められた(PMID:7513678)
4)38名の前立腺肥大症患者にノコギリヤシ抽出物を12ケ月間摂取させたところ、約3/4の患者で自覚症状の軽減が認められ、最高尿流速が増加した(PMID:9089044)
5)1,098名の前立腺肥大症患者に、ノコギリヤシ抽出物320mgもしくは5αリダクターゼ阻害薬であるFinasteride(5mg)を6ケ月間摂取させたところ、両グループで尿流速の増加など排尿困難症状の改善が認められた(PMID:8876706)。また、704名の前立腺肥大症患者に、ノコギリヤシ抽出物320mgもしくはα受容体遮断薬であるTamsulosin(0.4mg)を12ケ月間摂取させたところ、両グループで排尿困難症状の改善作用が認められた(PMID:12074791)(PMID:7537488)
■ノコギリヤシの安全性
ノコギリヤシは、適切に経口摂取する場合には恐らく安全と思われますが、まれに胃腸症状(腹痛、下痢、便秘、吐き気)、頭痛、鼻炎などが生じる可能性があります。※3.4 また、ノコギリヤシは抗アンドロゲン活性およにエストロゲン様活性をもつ可能性があるので、妊娠中や授乳期は摂取を避けた方がよいと考えられています。※4.5
ノコギリヤシ摂取との因果関係が疑われる健康被害としては、以下の症例が報告されています。
1)15年以上前にアルコール依存症であった55歳男性(アメリカ)が、前立腺肥大のために約4年間ノコギリヤシを摂取したところ、急性肝炎および急性膵炎が生じた。摂取中止により回復し、再摂取により再発したため、ノコギリヤシ摂取との因果関係が強く疑われた(PMID:16800417)
2)II型糖尿病や高血圧、脂質異常症などの既往歴があり、アスピリン、パントプラゾール、ラミプリル、シンバスタチン、エゼチミブ、グリブリド、メトフォルミンを服用中の65歳男性(アメリカ)が、排尿困難の改善のためにノコギリヤシ抽出物160mg×2回/日、1週間摂取したところ、嘔吐を伴う上腹部痛を訴え、摂取したノコギリヤシによる急性膵炎と診断された(PMID:20531057)
3)58歳男性(イタリア)が良性前立腺肥大症の改善を目的に、市販のノコギリヤシサプリメントを3カプセル/日(乾燥抽出物900mg含有)、ベリーパウダーを660mg/日、1週間摂取したところ、右李肋部の激しい痛みと無力症をおこし、急性肝障害と診断された(PMID:20573093)
4)65歳男性および71歳男性がノコギリヤシを含む製品を摂取したところ、急性胆のう炎、遷延性胆汁うっ滞性肝炎を発症した。※5
また、理論的には抗血液凝固薬うあ抗血小板薬、経口避妊薬、エストロゲンなどの医薬品との併用により、これらの薬の作用に影響を与える可能性が考えられます。※4 ノコギリヤシを摂取していた(詳細は不明)53歳男性(アメリカ)が、術中の多量の出血(2,000cc)をおこし、手術を早急に終了したという事例も報告されています(PMID:11489067)
さらに、理論的にはノコギリヤシを摂取すると、前立腺特異抗原(PSA)値を人為的に低下させる可能性があるため、前立腺がんの診断を遅らせたり、治療に影響を及ぼしたりする可能性があり、注意が必要です。※4
■おわりに
ノコギリヤシ抽出物は、前立腺肥大症に伴う排尿困難などの症状の緩和や改善に対する効果が期待され、注目を集めつつあります。しかし、前立腺の肥大そのものを抑制あるいは縮小させる効果は認められていないことから、逆に前立腺がんの発見が遅れる可能性もあるため、注意が必要です。自己判断で利用するのではなく、医師や専門家に相談し、適正な摂取方法を守って利用することが重要です。
<<文献>>
1)健康食品の安全性・有効性情報 http://hfinet.nih.go.jp/
2)PDR for Herbal Medicines, 4th Edition Thomson Healthcare Inc.p725-9,2008.
3)The Complete German Commission E Monographs, the American Botanical Council ,p201, 1998.
4)Natural Medicines Comprehensive Database htt://naturaldatabase.therapeuticresearch.com/
5)ハーブ&サプリメント MATURAL STANDARDによる有効性評価 産調出版株式会社 渡邊昌日本語監修 .p655-72,2007.
6)Carilla E, Briley M, Fauran F, Sultan C, Duvilliers C. Binding of Permixon, a new treatment for prostatic benign hyperplasia, to the cytosolic androgen receptor in the ratprostate, J Steroid Biochem. 1984:20(1):521-3.
7)Ravenna L, Di Silverio F, Russo MA, Salbatori L, Morgante E. et al. Effects of the lipidosterolic extract of Serenoarepens (Permixon) on human prostatic cell lines. Prostate. 1996;29(4):219-30.
8)Sultan C, Terraza A, Devillier C, Carilla E, Briley M, etal. Inhibition of androgen metabolism and binding by a liposterolic extract of “Serenoa repens B” in human foreskin fibroblasts. J Steroid Biochem. 1984;20(1):515-9.
9)De’los S, Carsol JL, Ghazarossian E, Raynaud JP, Martin PM. Testosterone merabolism in primary cultures of human prostate epithelial cells and fibroblasts. J Steroid Biochem MolBiol. 1995;55(3-4):375-83.
[引用・参考文献]
医と食 Vol.3 No.4 2011年8月 Cinical and Functional Nutriology Vol.3 No.4
ハーブ系の健康食品素材に関する有効性と安全性の最新情報 第3回 ノコギリヤシ
中西朋子、佐藤陽子、千葉剛、梅垣敬三 (独)国立健康・栄養研究所 情報センター
■ノコギリヤシと前立腺肥大について
ノコギリヤシは、北アメリカ大陸の南部からメキシコにかけて自生しているヤシ科の植物で、学名は「セレノア・レペンス」といいます。
高さは2〜4mに育つヤシ科の低木で、ギザギザしたノコギリのような葉をつけるところから、英語で「ソウ・パルメット(ノコギリ・ヤシ)」と呼ばれてきました。
真夏に、香りの高い小さなクリーム色の花がぎっしりと咲いて、秋の終わりから冬のはじめに、オリーブと同じくらいの大きさの真っ赤な果実がたくさん実ります。
ノコギリヤシの果実には良質な脂肪成分が豊富です。北米大陸の先住民であるインディアンはノコギリヤシの果実の油を絞って食料油としただけでなく、ランプの灯油としても使っていたようです。
インディアンたちはノコギリヤシの果実には」さまざまな薬効や強壮作用があることを経験的に知っていました。とくに男性の利尿作用や精力増強作用はすばらしく、インディアンたちはノコギリヤシの実を乾燥させて、健康維持、精力回復の常備薬として大切に使っていたと思われます。
また、ノコギリヤシの実を好んで食べる動物は、毛がツヤツヤとして元気だという言い伝えもあります。自然界の動物もノコギリヤシの滋養強壮作用を本能的に知っていたのにちがいありません。
■前立腺肥大の基礎知識から、ノコギリヤシの飲み方まで Q&A
Q:ノコギリヤシとは?
A:北米から中南米原産のヤシ科の植物の果実で、前立腺肥大症の改善にたいへん高い効果があり、世界中の男性に愛用されています。
アメリカの先住民インディアンは、ノコギリヤシの赤い果実に尿をスムーズに出す作用や強壮作用があることを知っていました。アメリカ大陸を植民地にしたヨーロッパ人はノコギリヤシをもちかえって研究した結果、男性特有の病気である前立腺肥大症を改善するさまざまな作用があることを発見しました。
Q:前立腺はどこにある?
A:前立x腺は男性だけの生殖器官で、膀胱の出口にあり、尿道をグルリと取り囲んでいます。
かたちと大きさは栗の実に似ています。ところが、前立腺肥大症になるとニワトリの卵よりも大きくなることもあり、尿道や膀胱を圧迫して、オシッコが出にくい、トイレに行く回数が増える、残尿感がある、オシッコがもれやすいなどの症状が出てきます。
Q:前立腺肥大症はなぜ起こる?
A:中高年になると始まる男性ホルモン・バランスの乱れから起こります。
精巣(睾丸)でつくられる男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減ると、前立腺は性機能を維持するために、それまで以上にテストステロンを取り込み始めます。酵素5α-リダクターゼは、テストステロンを活性の強いジヒドロテストステロンに変えます。ジヒドロテストステロンが前立腺にアンドロゲン受容体に結合すると、前立腺の内線細胞の分裂・増殖が促進されるため、前立腺がだんだん大きくなっていくのです。前立腺が肥大すると、オシッコのさまざまななトラブルが出てくるほか、性欲が減退したり、精力が低下します。
Q:男性にも更年期があるって本当?
A:本当です。男性ホルモンが低下してくる50代から始まります。
これまで更年期といえば女性特有のものと思われてきましたが、男性も中高年になって男性ホルモンのバランスがくずれてくると、肉体的にも精神的にもさまざまな症状が出てきます。男性の更年期症状の代表が、前立腺肥大症やED(勃起不全)といわれています。
Q:ノコギリヤシが前立腺肥大症を改善する作用とは?
A:現代わかっているだけでもx五つのすぐれた作用があり、相乗効果を発揮して、オシッコのトラブルを改善していきます。
(1)前立腺の中で、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変える酵素5α-リダクターゼの働きを抑えます。
(2)ジヒドロテストステロンが前立腺の中でアンドロゲン受容体に結合するのを防ぎます。
(3)前立腺肥大にともなう炎症を抑えます。
(4)前立腺の間質細胞が増えて尿道を圧迫するのをおさえます。
(5)膀胱出口の尿道括約筋に働きかけ、尿もれを防ぎます。
これらの作用によって前立腺肥大症のさまざまな症状を軽減していくほか、精力の回復にも役立ちます。世界中の医師や男性が注目するのも当然でしょう。
Q:ノコギリヤシが医薬品として使われている国は?
A:フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、ベルギー、スウェーデン、ハンガリー、モナコ王国などヨーロッパの国々です。
従来のホルモン系の薬剤のような副作用がないことから、ヨーロッパの多くの国で前立腺肥大症治療の医薬品として使われています。ヨーロッパではハーブの研究がとてもさかんですが、ノコギリヤシほど前立腺肥大症に効果のあるハーブはないと高く評価されています。
アメリカでは健康食品(サプリメント)として販売されていますが、健康食品の人気ランキングで必ずベスト10に入っています。日本でも男性必須の健康食品としてすっかり定着しました。
Q:ノコギリヤシを1日に飲む量は?
A:前立腺肥大症の改善を目的にした場合は1日に最低320mgが必要です。
ヨーロッパ各国でおこなわれた臨床試験では、1日320mgのノコギリヤシエキスを投与することによってよい結果が出ました。従って、良い結果を得るためには、1日に最低でも320mgのノコギリヤシを摂る必要があるでしょう。ただし、飲み始めの時期だけは、少し多めに摂った方が、早く実感が得られ、良い結果に繋がっているようです。体調に合わせて、飲む量を調整して下さい。
Q:いつ飲めばもっとも効果的?
A:食後30分以内がいいでしょう。
厳密な決まりはないのですが、食後30分以内に飲むと、消化酵素もよく出ているので有効成分が吸収されやすいでしょう。
Q:毎日飲んだほうが効果がある?
A:毎日、一定量を飲むことをおすすめします。
ノコギリヤシのいくつもの作用が相乗的に働くので、毎日飲むことによって効果があらわれやすくなります。
Q:どのくらいの期間、飲めばいい?
A:1ケ月から半年、続けてみてください。
これまでの臨床データでは、早い人は1ケ月ほどで効果があらわれています。3ケ月では8割ぐらいの方になんらかのよい変化があらわれていて、半年ぐらい続けたあとに症状が改善されたという人もいます。前立腺肥大症の進行の度合いや体質などによっても効果の出方は異なるようです。半年続けても症状がよくならない場合は、泌尿器科を受診することをおすすめします。
Q:早く治したいので多めに飲んでもいい?
A:特に問題はありません。症状に合わせて、飲む量を調整して下さい。
1日320mgを継続して摂ることが基本ですが、1.5〜2倍量摂るとさらに効果的だったという報告も多くあります。症状に合わせて摂る量を調整してください。
Q:副作用はありませんか?
A:ノコギリヤシは数百年前から親しまれてきた天然のハーブです。摂取量を守っていれば、副作用というべき症状はあらわれません。ふだんから胃腸の弱い人は食後にとるようにすると安心です。
ヨーロッパ各国で、化学合成された前立腺肥大症の薬に代えてノコギリヤシが使われているのは、効果が高いうえに副作用がほとんどないことが理由になっているといっていいでしょう。
Q:病院の前立腺肥大症の薬といっしょに飲んでも大丈夫?
A:心配ありません。治療効果がさらにアップするはずです。
ノコギリヤシは天然の素材だけでつくられているの健康食品なので、ほかの薬と併用しても問題はいっさいありません。安心してとってください。
Q:飲むのをやめると前立腺肥大症はもとにもどってしまう?
A:またオシッコのトラブルが出てくる可能性はあります。
ノコギリヤシは前立腺肥大症を根本的に治癒させることはできません。前立腺細胞を増やす作用をするジヒドロテストステロンが生成されるのを抑えたり、尿道括約筋が緊張したりするのを抑える作用にによって困った症状を出にくくしていくので、飲むのを」やめると再び、症状が出てくる可能性はあります。
Q:前立腺肥大症の予防のためにノコギリヤシを飲んでもいい?
A:とてもよい方法です。ぜひ飲んでください。
とくに家系的に前立腺肥大症にやりやすい人は、症状が出る前から対策をすることが大切です。実際にオシッコのトラブルが出ていなくても、前立腺の肥大は始まっているかもしれないので、症状を未然に防ぐ可能性が高くなるでしょう。
Q:ノコギリヤシはどんな人にも効きますか?
A:国際前立腺症状スコアで第一期にある人と、第二期にある人には効果があらわれやすいとされています。
ただし、自分の症状がどの段階にあるかを正しく判断するのはむずかしいので、前立腺肥大症と思われる症状がある場合には、一度、泌尿器科を受診することをおすすめします。
Q:手術をした方がいいといわれましたが、ノコギリヤシで治せませんか?
A:はっきりいってむずかしいでしょう。
病院で診断を受けた結果、手術をすすめられたということは第二期後期から第三期になっていると考えられます。ノコギリヤシだけで治すことはできません。ただし、手術を受けたあとも再発したり、別の困った症状が出てくる可能性もあるので、手術は終わったあと、再発予防のためにノコギリヤシを飲むのはよいことです。
Q:ノコギリヤシは髪の毛が薄くなるのを防ぐ効果がるというのは本当?
A:本当です。前立腺肥大症と男性型脱毛が同じメカニズムで起こっているからです。
テストステロンがジヒドロテストステロンに変化し、アンドロゲン受容体に結合することによって症状が発生するというメカニズムはまった同じなのです。
アンドロゲン受容体は額や頭頂部の皮膚の中にもたくさんあるため、ノコギリヤシが効果を発揮します。年齢の割に抜け毛が気になる方はぜひノコギリヤシを試してみてください。
[引用・参考文献]
前立腺肥大を自分で治す本改訂版 翔雲社 田中信壽(のぶとし)
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